医師監修
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肌の基礎知識

医師が解説する“お肌”の基礎知識

普段、何気なく「お肌のお手入れ」と言葉にしていますが、そもそもお肌とはどのようなものなのか、知っているようで知らない方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、お肌とは何か、構造や機能、それぞれの仕組みをご紹介します。
基礎知識を知れば、今行っているお手入れを見直し、本当に必要なことに気付くことで、より美肌に近づけるかもしれません。

1:そもそもお肌ってなあに?

私たちが普段、言葉にする「お肌」とは、皮膚のことを指します。皮膚は、私たちの身体の全表面を覆っている最大の器官です。その重さは身体全体の中でも最も重い肝臓の約3倍で、身体内部にあるたくさんの諸器官を外部からの刺激や衝撃から保護しています。外部からの刺激とは、例えば摩擦などの物理的な刺激や、有害な紫外線を浴びることなどがあげられます。皮膚はこのような刺激を受けると自らを守ろうと、厚さを増します。マメができたり、皮膚が硬くなったりするのもこの原理です。

これは、
● 角層が厚くなる(角層肥厚)
● 表皮の細胞が増える(表皮細胞増殖)
といった、身体が自然に行う防御反応です。

ただし洗いすぎやこすりすぎなどの慢性的な刺激が続くと、逆にニキビ・くすみ・炎症の原因になることがあります。では、私たちの皮膚は普段のちょっとした刺激や衝撃で痛んでしまうのかと言ったらそういうわけでもありません。
皮膚にはこのような外的刺激や菌などの侵入から守ろうとするバリア機能と、新しい皮膚を生み出すターンオーバー機能が備わっているので、常に再生しながら生き生きした皮膚を保っています。ですが、これらの機能が正常に働くことができるのは、皮膚本来が持っている水分、天然保湿因子、油分がバランスよく皮膚内に保持されている状態かどうかが大きく関係しています。例えば皮膚が乾燥していたりトラブルを抱えていると、バリア機能やターンオーバーが乱れ、外的刺激などから守る役割を果たしにくい状態となってしまいます。

こうした皮膚の機能が乱れると、乾燥だけでなく、毛穴の詰まりや炎症といったトラブルも起こりやすくなります。その代表的なものが「ニキビ」です。

ニキビケアでは、
● 清潔にすること=「洗いすぎない」こと
● しっかり保湿すること=「ノンコメドジェニック処方」
がとても重要です。

そのためには、私たちが普段行っているスキンケアが大切です。皮膚を清潔に保つこと、補水や保湿を十分に心掛けること、そして顔だけでなく全身の皮膚に対しても行うことが大切です。

2:皮膚の厚さはどれくらい?

さて、皮膚の厚さはどのようになっているのでしょうか。私たちの皮膚は部位によって約0.6mm~3mmと異なり、全身同じ厚さではありません。
最も薄い部分は顔(特にまぶた、口や鼻の周辺)で、顔や胸に比べ、後頭部やうなじ、背中は厚くなっています。また、ひじ、ひざや足の裏などの部位も厚くなっています。つまり、外的刺激が多くかかるところが厚く、顔のように繊細な動きをする部分は薄くなっています。

3:皮膚は内臓の鏡!?

また、外側からだけのケアでは100%の美しさを満たすことには繋がりません。皮膚はその人の内部(健康状態や老化具合など)を表す、いわば内臓の鏡とも言われています。美しい肌を想像した時、つい表面的なケアばかりに目がいきがちですが、体内から十分な栄養が取れている・睡眠や休息が満ち足りている・適度な運動により血行が良いなど、いわゆる健康な身体であることもまた、美しさには必要不可欠です。

お肌は外的刺激から私たちの身体を守る大切な器官であると同時に、見た目の美しさの印象をつくる大きな要素の一つとなっています。

特に顔は皮膚が薄くデリケートなため、日々のスキンケアがとても重要です。古い角質を取り除くケアとしてピーリング石鹸が使われることがありますが、ニキビができやすい肌や敏感な状態では、ピーリング成分の使用は肌状態を見ながら慎重に行う必要があります。洗いすぎを避け、十分な保湿を基本とすることが大切です。

肌トラブルが続く場合は、自己判断でケアを続けるよりも、皮膚科などの専門家に相談して適切な治療やアドバイスを受けることをおすすめします。

 

Dr_SakuraIzumi

監修:COCO MEDICAL CLINIC(ココメディカルクリニック) 泉 さくら 院長

【所属学会】日本皮膚科学会皮膚科専門医

【所属学会】日本皮膚科学会皮膚科専門医

最終更新日: 2026年2月20日