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肌の基礎知識

ニキビはなぜできる?ニキビ発生の原因と種類

どんなに丁寧にスキンケアをしていても、いつの間にかできてしまうニキビに悩まされた経験はありませんか?思春期に多いニキビと、大人になってから繰り返しできるニキビは、それぞれ特徴が異なります。その特徴を理解することで、正しいケア方法を選び、美しい素肌を保つことができます。この記事では、ニキビの原因と種類を分かりやすく解説してまいります。

ニキビの種類と主な要因
● 思春期ニキビ:皮脂分泌の急増が主な原因
● 大人ニキビ(成人女性のざ瘡):
● ホルモンバランスの変動
● 肌のバリア機能低下
● 生活習慣やストレス
などがより強く関与するとされています。

特に成人女性では、20代後半〜40代でも有病率が約20〜30%と報告されており、多くの方が悩まされる肌トラブルの一つです。

1:ニキビのできる原因とは

男女・年齢問わず、多くの人を悩ませるニキビ。その発生には、皮脂のバランスの乱れ・毛穴の閉塞・アクネ菌の関与が大きく影響します。
肌は通常、約28日のサイクルで皮膚細胞が生まれ変わるターンオーバーを繰り返しています。そのリズムが乱れると、古い角質や皮脂が毛穴にたまり、出口が塞がれます、その状態でアクネ菌が増えると炎症が起こり、ニキビができてしまうのです。

医学的知見に基づくと、ニキビの発症要因は次の4つに整理されています。
1.皮脂が多く出るようになる
2.毛穴の入り口で角質がたまり、詰まりやすくなる
3.アクネ菌(正式名称:Cutibacterium acnes)が増える
4.炎症が起こる

またターンオーバーの周期は、年齢・部位・個人差によって大きく異なり、年齢とともにゆっくりになります。

● 10〜20代:約20〜28日
● 30〜40代:約30〜45日
● 50代以降:45〜60日以上

ターンオーバーの周期が遅くなると角質がたまりやすくなり、毛穴のつまり(コメド)につながります。

誤解されがちですが、アクネ菌はもともと誰の肌にもいる常在菌で、本来は悪者ではありません。問題となるのは次のような環境が揃ったときです。

● 毛穴がふさがっている
● 空気が少ない(菌が増えやすい)
● 皮脂が多い

この状態になると、アクネ菌が炎症を起こしやすい反応を引き起こします。

実際には、アクネ菌の“量”より“炎症を引き起こしやすい性質をもった菌が増えるかどうか(炎症誘導能)”のほうが重要だと分かってきています。

2:ニキビの種類

ニキビには、大きく分けて白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・黄ニキビの4種類があります。

■ 白ニキビ
初期段階で、毛穴の入り口で古い角質がたまり、皮脂が外に出られなくなり、毛穴がふさがれた状態。この段階ではまだ赤くなったり腫れたりはしていませんが、実はすでにごく小さな炎症が肌の中で始まっていると考えられています。

■ 黒ニキビ
白ニキビの状態が進行して皮脂の盛り上がりで毛穴が開き、空気で酸化、黒っぽく変色したもの。

■ 赤ニキビ
白ニキビが進行して炎症が起きた状態です。毛穴の中に皮脂がたまった状態が続くと、肌の免疫がアクネ菌に反応し、炎症が起こりやすくなります。
この段階では赤みや腫れが出てきて、触ったり潰したりするとさらに悪化しやすく、跡が残る原因にもなりやすい状態です。

■ 黄ニキビ
赤ニキビがさらに進行し、毛穴の中にたまった膿(うみ)が見える状態です。
ここまで悪化すると、治ったあとに跡が残りやすくなるため、早めのケアがとても大切です。

この段階では、
炎症が肌の深いところ(真皮)まで広がる可能性がある- クレーター状のへこみや、色素沈着といったニキビ跡のリスクが高くなるといった点が問題になります。
特に、6か月以上放置すると、瘢痕(クレーターや色素沈着)ができやすくなると報告されています。

ニキビは誰にでも起こる身近な肌トラブルですが、炎症が進むほど跡が残りやすくなります。
特に赤ニキビや黄ニキビを放置すると、クレーター状のへこみや色素沈着につながることが分かっています。触ったりつぶしたりすると悪化しやすいため、刺激を避けて早めにケアすることが大切です。

Dr_SakuraIzumi

監修:COCO MEDICAL CLINIC(ココメディカルクリニック) 泉 さくら 院長

【所属学会】日本皮膚科学会皮膚科専門医

【所属学会】日本皮膚科学会皮膚科専門医

最終更新日: 2026年2月19日